小動物は犬や猫と比べて体が小さいため、わずかな環境の変化でも体調を崩しやすい特徴があります。 春は暖かい日もあれば、急に冷え込む日もあり、室内の環境管理がとても重要です。
1. ハムスターの春の管理ポイント
【 温度管理を徹底する(寒暖差に弱い)】
→ 気温が10℃を下回ると疑似冬眠状態に陥る可能性があるため、適切な温度管理を行いましょう。
【 直射日光を避ける 】
→ 春の日差しは強くなるため、ケージを直射日光が当たる場所に置かないように注意しましょう。
【 巣材を厚めに敷く】
→ 朝晩の冷え込みが激しい日は、巣材を多めに入れて寒さ対策をしましょう。
2. ウサギの春の管理ポイント
【 換毛期のケアを行う 】
→ 春はウサギの換毛期にあたるため、こまめなブラッシングが必要です。
【 温度変化に注意する 】
→ 15~25℃が適温とされ、急激な気温の変化はストレスになるため、室温を一定に保つことが重要です。
【 食欲や排泄の変化に気をつける 】
→ 春は環境の変化で食欲が落ちることがあるため、食べる量や便の状態をチェックしましょう。
3. 鳥の春の管理ポイント
【 日光浴を適度に取り入れる 】
→ 直射日光が強すぎるとストレスになるため注意が必要です。
【 花粉や黄砂対策をする 】
→ 春は花粉や黄砂が多くなるため、外気を取り入れる際はフィルター付きの空気清浄機を活用すると良いでしょう。
【 発情期の行動を把握する 】
→ 春は鳥の発情期にあたり、攻撃的になったり、巣作りの行動が増えたりすることがあります。
適切な室温・湿度の維持方法
春は昼夜の気温差が大きく、エアコンや加湿器を適切に使用することで、小動物の体調管理をサポートできます。
1. 室温の管理
- ハムスター・ウサギ・鳥の適温は15~25℃が目安
- 気温が急激に下がる日は、ペットヒーターや毛布で保温
- 日中は暑くなりすぎることがあるため、風通しを良くする
◎ 急な寒さに備えてヒーターを活用する
→ 小動物用のヒーターや湯たんぽを用意し、温度が下がる夜間に使用しましょう。
◎ ケージの置き場所を工夫する
→ 窓際やエアコンの風が直接当たる場所は避け、適度に暖かく、静かな場所に設置することが理想です。
2. 湿度の管理
- 湿度は40~60%が理想(乾燥しすぎると呼吸器に負担がかかる)
- 加湿器や除湿機を活用し、湿度を一定に保つ
- こまめな換気を行い、カビやダニの発生を防ぐ
湿度が高すぎるとカビが発生しやすく、逆に乾燥しすぎると呼吸器系のトラブルが起こるため、バランスをとることが大切です。
季節の変わり目に起こりやすい病気とは?
春は気温の変化が激しいため、小動物が体調を崩しやすい季節です。
1. ハムスターの注意すべき病気
◾️ 低体温症(疑似冬眠)
- 気温が10℃以下になると動かなくなり、危険な状態になることがあります。
◾️ 湿性皮膚炎(ストレスによる皮膚トラブル)
- 湿度が高くなると皮膚が炎症を起こしやすくなります。
2. ウサギの注意すべき病気
◾️ 毛球症(換毛期に多い消化器トラブル)
- 飲み込んだ毛が消化できず、胃腸の動きが悪くなる病気です。
◾️ 鼻炎や呼吸器疾患
- 花粉や黄砂の影響で、くしゃみや鼻水が出ることがあります。
3. 鳥の注意すべき病気
◾️ 気管炎(乾燥や花粉の影響)
- 乾燥が続くと、喉の炎症が悪化し、呼吸が苦しくなることがあります。
◾️ 発情による体調不良
- 過剰な発情が続くと、栄養不足や卵詰まりのリスクが高まります。
気になる症状があれば、早めにかかりつけの動物病院に相談し、適切な処置を受けるようにしましょう。
春の気温変化から小動物を守るために
◎ ハムスター・ウサギ・鳥は気温変化に敏感なため、環境管理を徹底する
◎ 適温は15~25℃、湿度は40~60%を目安に管理する
◎ 換毛期のケアや花粉・黄砂対策を行い、健康を守る
◎ 春に多い病気(低体温症・毛球症・気管炎など)に注意する
◎ 異変を感じたら、すぐに動物病院へ相談する
春は小動物にとって過ごしやすい季節ですが、適切な管理を行うことで、健康を維持し、快適に過ごすことができます。
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