ペットは言葉を話せないため、体調不良のサインを見逃さず、適切な対応をすることがとても重要です。
急に具合が悪くなったとき、慌てずに対処できるよう、事前に必要な備えや応急処置の知識を持っておくことが大切です。
この記事では、ペットが体調を崩した際に確認すべきこと、病院へ行くべき判断基準、飼い主ができる応急処置、そしてもしもの時に備えて知っておくべきことについて詳しく解説します。
ペットが急に体調を崩したときに確認すること
ペットの異変に気づいたとき、まずは冷静に状態を観察することが大切です。
以下のポイントをチェックし、症状の重さを判断しましょう。
1. 呼吸の状態を確認
- 苦しそうに呼吸していないか?(浅く速い、ゼーゼーするなど)
- 口を開けたまま呼吸している
2. 食欲や水分摂取の変化
- 突然食事をまったく取らなくなった
- 水を飲みすぎる、または全く飲まない
3. 嘔吐や下痢の有無
- 一度の嘔吐なら様子をみるが、何度も繰り返す場合は注意
- 血が混じっている場合はすぐに病院へ
4. 動きや行動の変化
- ぐったりして動かない、反応が鈍い
- ずっと震えている、異常に興奮している
異常が見られたら、症状を記録し、すぐに対策を考えましょう。
すぐに動物病院へ行くべき症状とは?
軽度の体調不良であれば様子を見ることも可能ですが、以下のような症状がある場合は、速やかに動物病院へ
連れて行くべきです。
緊急性の高い症状
☑️ 呼吸困難・激しい咳が続く
☑️ ぐったりして動かない、意識がもうろうとしている
☑️ 何度も嘔吐・下痢を繰り返す、血が混じる
☑️ けいれんや発作が起きる
☑️ 急に歩けなくなった、足を引きずる
動物病院へ行く前にやるべきこと
- ペットの体温を測る
- 嘔吐物や便を持参できる場合は、ビニール袋に入れて持って行く
- かかりつけ医が閉まっている場合は、夜間救急病院の情報を確認する
症状が急変する前に、できるだけ早く受診することが重要です。
応急処置として飼い主ができること
病院へ行くまでの間、適切な応急処置を行うことで、ペットの状態を悪化させないようにできます。
1. 嘔吐や下痢がある場合
- 絶食・絶水はせず、水分補給を少しずつ行う
- 脱水症状がある場合は、スポイトやシリンジで少量の水を与える
2. 怪我や出血がある場合
- ガーゼや清潔な布で止血し、圧迫して血を止める
- 傷口を舐めさせないようにエリザベスカラーをつける
3. 意識がない場合
- 静かに横に寝かせ、呼吸の有無を確認する
- 心臓マッサージが必要な場合は、胸を優しく押して刺激を与える
応急処置はあくまで一時的な対応であり、必ず動物病院で診察を受けましょう。
もしものために、知っておくべきこと
緊急時に備えて、事前に準備をしておくことで、冷静に対応できるようになります。
1. 緊急時の連絡先を確認しておく
- かかりつけの動物病院の連絡先をメモしておく
- 夜間・休日診療の対応病院を調べておく
2. ペット用の救急セットを準備する
- 消毒液・包帯・ガーゼ・ピンセット
- スポイト・シリンジ(脱水時の水分補給に)
- 体温計(ペット用)
3. 体調管理の記録をつける
- 普段の食事量や排泄の回数を把握しておく
- 些細な体調の変化も記録しておくと、診察時に役立つ
日頃からペットの健康状態を把握し、万が一の事態に備えておくことが大切です。
まとめ
ペットの健康を守るためには、日頃の観察と適切な対応が欠かせません。
・ペットが体調不良になったときは、冷静に状態を確認することが重要
・呼吸困難・けいれん・血便などの緊急症状がある場合は、すぐに病院へ
・病院へ行くまでの間、適切な応急処置を行い、ペットの負担を減らす
・事前に緊急時の備えをしておくことで、迅速な対応が可能になる
万が一のときに慌てないためにも、正しい知識を身につけ、いつでも対応できるよう準備しておきましょう。
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